薬師如来坐像やくしにょらいざぞう
左手で宝珠を胸まで上げる珍しい薬師。もとは阿弥陀だったかもしれない。
- 制作年
- 平安時代初期(9世紀)
- 所在
- 獅子窟寺 本堂(大阪府交野市) 地図
- 指定
- 国宝
- 技法
- 木造(榧の一木造)
- 寸法
- 像高 92.3cm
9世紀(平安時代初期)の作で、榧の一木造。左脚を上にして坐し、左足先を衣で包む形式は唐の彫刻や唐招提寺の盧舎那仏に代表される天平彫刻の古い形式を踏む。顔の表現には観心寺の如意輪観音など840年代の像との共通点が指摘される。右手を胸の前に上げる施無畏印に対して、左手を膝に置かず胸まで上げて宝珠を捧げる形は珍しいが、右腕の肘から先と左手首から先、宝珠は後補で、当初からこの印相だったかは分からない。後補の右腕の角度が不自然なことから、当初は説法印を結ぶ阿弥陀如来だった可能性が考えられている。元和元年(1615年)の焼き討ちで全山を焼失した際、塔頭の法師の尽力で難を逃れ、一時は大和に避難していた。
説明文の出どころ:獅子窟寺(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)
ほかの角度1枚
