ほとけを彫るα版 English

快慶かいけい

生年不詳 — 1227年までに没

鎌倉時代の仏師。運慶とともにこの時代を代表する。理知的で絵画的、繊細な作風は「安阿弥様(あんなみよう)」と呼ばれる。三尺前後の阿弥陀如来像の作例が多く、在銘の現存作も多い。東大寺南大門の金剛力士像では運慶らと共同で制作にあたった。高弟に行快

署名の変遷

快慶は作品に自分の名を記しており、その書き方が時期で変わる。初期は「仏師快慶」、建久3年(1192年)以降は「巧匠安阿弥陀仏」、建仁3年(1203年)以降は「法橋快慶」、承元2〜4年(1208〜1210年)以降は「法眼快慶」。銘の書き方から制作時期を絞れるという、この作家ならではの手がかりになる。

作品 9点制作年順

阿弥陀三尊立像 阿弥陀三尊立像 1195〜1197年(建久6〜8年)ごろ 浄土寺 浄土堂(兵庫県小野市) 快慶 西日を背に受けて立つように据えられている。 不動明王坐像 不動明王坐像 13世紀初頭 メトロポリタン美術館(アメリカ) 快慶 穏やかな作風の快慶が、忿怒の相を彫る。 弥勒菩薩立像 弥勒菩薩立像 13世紀初頭 ボストン美術館(アメリカ) 快慶 海を渡った快慶。像内から経巻が見つかっている。 僧形八幡神坐像 僧形八幡神坐像 1201年(建仁元年) 東大寺 勧進所八幡殿(奈良県奈良市) 快慶 神を、僧の姿で彫る。 地蔵菩薩立像 地蔵菩薩立像 1202年ごろ メトロポリタン美術館(アメリカ) 快慶 截金と玉眼。手のひらに載るほどの像に、大像と同じ手数をかける。 地蔵菩薩立像 地蔵菩薩立像 1203〜1205年ごろ 東大寺 公慶堂(奈良県奈良市) 快慶 右足の裏に「巧匠法橋快慶」と刻まれている。 金剛力士立像 阿形 金剛力士立像 阿形 共作 1203年(建仁3年) 東大寺 南大門(奈良県奈良市) 運慶 ・ 快慶 ・ 定覚 ・ 湛慶 8メートルを、およそ2か月で。 金剛力士立像 吽形 金剛力士立像 吽形 共作 1203年(建仁3年) 東大寺 南大門(奈良県奈良市) 運慶 ・ 快慶 ・ 定覚 ・ 湛慶 阿形と対をなし、門の左右に立つ。
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阿弥陀如来立像 1211年(建暦元年) 東寿院(岡山県瀬戸内市牛窓町千手) 快慶 快慶の基準作。像の中から、開眼の経緯を記す文書が出た。